シリンダヘッド温度センサー

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空冷エンジンの水冷化、楽しかったです。(→4VPシリンダー水冷化
ラジエターの配置やウォーターポンプの選定など、苦労した点も多かったのですが、 そこそこのパワー感と良好な燃費、なにより未知の機械を造ることの技術的ハードルを一つ一つ踏み倒していく過程が面白かったです。
 
しかしながら、微少で連続的な水漏れによる始動不良や、 ウカツにフルパワーを掛けられない信頼性の低さなどはどうにも排除することができず、 2回目のヘッドO-リングブローをきっかけに空冷に戻すことにしました。
 
水冷の頃は水温とエンジン回転のモニターに、デイトナの水温計とタコメータがいっしょになったものを使っていたのですが、 空冷に戻してしばらくは水温計は使っていませんでした。
でもセンサーさえ接続すれば何かの温度は測れるワケだし、 以前YOSSIさんのオフ会で会ったhifさんという方が、 プラグ座面に平形の温度センサーを取り付けてヘッド温度をモニターしてる、っておっしゃってました。
「燃調がズレると温度変化で分かるので便利」とのことでした。
 
イイですよねぇ、コレ。
燃調の具合を見るのにも良いし、2次圧縮変更やマフラー変更などでどのくらい温度変化が出るのか、とかも見てみたいです。
4VPヘッドを見ると、スタッド穴の脇にデイトナの温度センサーをギリギリ取り付けるスペースがありそうです。
 
水冷をあきらめて空冷に戻ったワケですが、せっかく水冷エンジン製作で培った技術や、導入した資材を有効利用したいものです。
 
 
 

取付け場所加工

シリンダヘッドを取り付けたときに、 右舷上部にセンサーが来る位置に取り付け穴を掘ります。
 
4VPヘッド(5FAも)はフィンはいっぱいありますが、 温度センサーを埋め込むほどの肉厚がある部分はあまりありません。
スタッド穴をギリギリかわすような形で穴を掘るのが精一杯でした。
 
こうしてセンサーを取り付けると、ほぼヘッド中心部の温度が測定できるはずです。
測る部分によって測定結果がかなり違ってくるはずですが、 大事なのは一定の場所を決めて、普段から温度の傾向を把握しておくことなんだろうと思います。

センサーが付いたヘッドはこんな感じです。
 
 
 
 

組み上げ

センサー付きヘッドを取り付けた様子。
 

配線はシュラウドにホールソーで穴をあけて通しました。
 

センサーが繋がっていないと、イグニッションをONにしても「0L」とか表示されるだけで、 「水冷化に挫折した事実」を否応無く思い知らされるワケですよ。
 

カプラーを繋いでイグニッションを入れると「15.9℃」との表示が。
始動前のヘッド温度ですから、ほぼ外気温ですよね。
これで「転んでもタダでは起きない改造」のスタイルが復活、ですよ。
 
 
 
 

実走行/ヘッド温度監視

エンジン始動から、2,3kmの走行で一気に130℃くらいまで表示が上がります。
 
そこから先は120℃から140℃の間を行ったり来たり、といったところでした。
 

10kmほど走行後の様子。
6,500r.p.m.、80km/hくらいで3分ほど連続走行していたときに158℃になった瞬間がありましたが、 信号停止でアイドリングしているとパタパタと120℃付近まで下がってきます。
 
 
 
 

センサーの耐熱性は?

30kmほどの走行で、3回ほど158℃(160℃に達する瞬間はありませんでした)を記録しました。
 
元々水温を測るセンサーなのですが、158℃なんて印加して大丈夫でしょうか?
 

帰宅直後、シュラウドを外して外観チェック。
特に樹脂部分が溶けるなど、高温によって異常が出た様子はありません。
大丈夫でしょうね。
 
 
 
 
外気温20度前後、特に高負荷の運転が無い状態で最高160℃でした。
フルパワー連続走行とか最高速アタックとかをやると200℃近くまで上がるだろうな、という印象です。
 
これからはセッティング変更履歴表にも「ヘッド温度○○℃」みたいな記述が度々出てくることでしょう。
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