サイレンサーが落ちた!!(未遂)


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その1へ

ShotGunチャンバーにTZRサイレンサーを取り付けてしばらくご機嫌で走ってたんだけど、 AeroXホイール装着のためにチャンバーを外そうとしてビックリ。
 
サイレンサーバンドが破断しかけていて、もう少しでサイレンサーが脱落するところじゃありませんか!!
ShotGun付属のサイレンサーは550g、対するTZRサイレンサーはなんと1,500gもあるし、 考えてみれば当然の結果かも。
 
サイレンサーバンドを強化するという手もあるけど、いままでの経験から考えると、 次に弱いテールパイプなどにストレスが掛かることが容易に想像できるので、 ここはひとつ覚悟を決めて軽量かつ静寂なサイレンサーを自作してみることにしました。
 
 
 





破断したサイレンサーバンド

右の完全に破断してるのは中間支持バンド。
主支持バンドもちぎれかかってるけど、これでなんとか持っていたのだ。
クワバラクワバラ





新造サイレンサーの用品

外管

秋葉原ラジオデパート2Fの“あぼ電機”という店で売ってたアルミ管。
外径55mm、内径51mm、長さ1,000mmで\2,400(税別)。重量848g。
 
 

内管

上野の“コーリンチューンナップセンター”で売ってたジャンクパーツ(といっても一応新品)の サイレンサー用インナーチューブ。
コーン部分は使わない予定。多孔管の外径25mm、内径23mm、有効長さ165mmで1ヶ\2,000、 両端コーンを切断した状態で76g。  
ちなみにショットガン付属サイレンサーのインナーチューブは内径が16.5mm、 有効長さが220mmくらいでした。
 
 

消音材

デイトナスポーツの“プロセラウール”という商品で、グラスウールにセラミックをコーティングし、 伝々....Lサイズ(330×990mm)で\1,900。196g
 
 

東急ハンズ渋谷店で売ってた“ステンレス繊維板”。
20cm×30cmで\800。40g
 
 
 

接続ブッシュ

Nap's世田谷で売ってたKSR50/80用のマフラー接続ラバーブッシュ。
KAWASAKI純正部品92093-1020,\690
締付バンドは手持ちのもの。
 
 
 

排気パイプ

洗面台の排水に使う“S字管”の下半分。\1,480もします。
U字形の部分だけ使って残りは切り落とすつもりで買ってきたんだけど、 このまま(長いまま)付けるとどういう音がするのか聞いてみたいところです。
 
 
 





サイレンサー製作

細かい加工ステップは省略します。
アルミ屑がこんなに出ました。メカアフロ犬の頭部が自作できそうです。
 
 
 

インナーチューブ両端切り落とし

上野のコーリンで買ってきたインナーチューブのコーン部分をカット。 チューブの製造工程の都合で穴のあいてない部分がありますが、 とりあえずこのまま使ってみることにします。
この通常のサイレンサー2本分のインナーチューブを投入することが、 今回の自作のキモとなります。
 
 
 

インナーチューブ中間支持リング

サイレンサー内で2本のインナーチューブが折れないように支持するリング。 アウターチューブ内側とはシリコンゴムリングを介してソフトコンタクトさせます。
 
 
 

入/出口カラー

KSR用ゴムブッシュを接続する入り口カラーと、排気の出口となる出口カラー。 シール用のオーリングは普通のニトリルゴム製しかありませんでした。 熱に弱いのでチョクチョク交換しないとダメかも。
 
 
 

アウターチューブ保持リング

前後とも同じ形状にしておきました。 外周のM4ネジはアウターチューブ固定用。 正面のM5ネジはサイレンサー本体固定用。
排気の衝撃波が漏れないようオーリングで密閉します。
 
 
 

インナーチューブAssy

内側一式を組立ててみるとこんな感じです。
これにステンレスウール→グラスウールと巻き付けて行きます。 グラスウールの外側にチョイとした工夫を思い付いたんですが、 後日ということで。
 
 
 

アウターチューブ

1mのうち1本分に使ったのは352mm。
 
 
 

本体固定板

“アルミ巾折”といってDIYで売ってたアルミサポートを加工。
 
 
 

サイレンサーレシーバ

サイレンサー出口リングを受けてサイレンサーを固定するリング。 コレが一番手間が掛かりました。
 
 
 





重量測定

今回のサイレンサー自作は「軽く」「静かに」が基本コンセプト。
重量の目標はショットガン付属のサイレンサーの1.5倍程度となるよう、 できるだけ要らない肉を削いで各部品を作ってみました。
 
さっそく重さを測って見ませう。

サイレンサー本体

ウールが入ってない状態のサイレンサー構造体が645gになりました。

グラス(プロセラ)ウールはギュウギュウに詰め込んでも半分くらいしか使いません。 だいたい80gです。

ステンレスウールもこれの半分くらいしか使わないでしょう。 全部使っても40gです。
 
 
構造体とウールを合わせると765gになります。
ショットガン付属のサイレンサーが540gだったので重量比は1.41になり、 めでたく1.5倍以下に押さえることができました。
 
サイレンサーバンド破壊をもたらしたTZRのサイレンサーは、 ショットガン付属品の3倍(!!)もある1,500gだったので、 TZRに比べると破壊危険度は半分に下がると言えるでしょう。
 
しかも、今回はアルミバンドなどというヤワいものは使わず、 強固に固定するのでさらに危険度は下がるでしょう。

サイレンサー固定用品

サイレンサーをマフラー本体に固定する用品は合計で260gになります。
これはショットガン付属品で考えるとサイレンサーバンドと引っ張りバネということになります。 バンドとバネで76gだったのでこの部分では大幅増ですが、 本体側の部品だしマフラー本体なんか2kgもあるんだから200gくらいどうってことないでしょ。
 
 
 





マフラー組立

ShotGun処刑

イヤー、こーいう作業が一番心臓に悪いヨネ。
でもサイレンサーが長くなるので断腸の思いでテールパイプをカット。 この長さが短くなるとテールパイプ基部に掛かる曲げモーメントも小さくなるので、 一応好ましい変更と言えなくも無いような気もしなくもないような感じがチラホラ。
 
 
 

消音部分の様子

インナー部分だけ取り付けてみると、 なにげに効きそうな予感がしてチョット嬉しかったりして。
この排気パイプはこのままにすると重量増になるので、 最終的には直線部分は切り落とすことになると思います。 一回はこの形状で走ってみるツモリです。
 
 
 

マフラー完成

取り敢えず一番最後の排気パイプを付けない状態で試走してみようと思います。
排気パイプを付け外ししてみて音がどのくらい変わるかで排気パイプの切断量を決めることにしましょう。
中間支持バンドも何か考えてみるつもりです。付けなくても今回は落ちはすまいとは思いますが。

リアビュー。
ノーマルマフラーより違和感なく見えるのは相当コワレてきている証拠といえます。
マフラー全体で2.9kg、ノーマルマフラーは3.6kgあるので1kgちかく軽量化です。

フロントビュー。
排気パイプが無いと少々マヌケですね。
自分もショットガン付けてるって人が見たらギョッとすると思います。





試走に向けて

長くなったので実際の消音材の巻き方と排気音については別ページにまとめようと思います。
このページを上げている時点でまだ巻いてません。
 
分解可能なサイレンサー構造体にしたので、音が気に入らなければ消音材を巻き直すなり、 中にバッフルを仕込んで排気の衝撃波が直接出て行かないようにするなり、 対策を取ることができます。
 
中間リングで口径を絞ってみるのも良いかもしれません。
 
いずれにしろ「どうやったら衝撃波が減衰するか?」、自分が排気の衝撃波になったつもりで 脳内シミュレーションしながら消音材の巻き付け構成を考えてみようと思います。
 
 
 
 
つーか、消音材巻く前に絶対エンジン掛けんなよっ!オレ。

 
 
 
 
次、最適の消音構造とは?
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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