さよならグランドアクシス

BW's100RX改造記事TOPへ
 
 
 
2007年4月、7年乗り続けてきたグランドアクシスが大破しました。
(→Gアク大破
 
原因はわたしの改造の不手際であり、直そうと思えば直せなくもなさそうだったのですが、 手直し箇所のあまりの多さにすっかり意気消沈、しばらくのあいだ身の振り方を思い悩んでいました。

 
 
BW'sの予感 

今回の自損がなかったとしたら、今後のGアクの改造メニューはどんなものがあったかというと、
 
1).エアクリーナー作り直し(小型化)
2).カウル類全交換
3).フロントブレーキの更新
 3-1).BW's100の三又移植(ステムベアリングのO/H)
 3-2).ZZのフロントフォーク取り付け
 3-3).フォークブーツ新造
 3-4).ラジアルマウントキャリパー取り付け
 3-5).SR150のフロントホイール取り付け
 3-6).FZR250Rの280mmディスク取り付け
4).WJ124管復活
5).エンジンハンガー延長
....etc....
 
....と、まずは外装の交換とフロント周りの更新を同時に進めることを考えてました。
そこへ来てGアク本体の大破となったわけですが、先に申し上げた通りの手直し箇所の多さに途方に暮れながら、 これらの次期改造メニューを考え合わせるうちに 「ちょっと財政的に厳しくなっても、ここはBW's100の新車を買っちゃったほうが話しが早いのでは?」 と思い始めました。
 
7年が長いかどうかは別として、そろそろオモチャとしての新鮮味を失ってきていたのも事実....
一旦“BW's”という選択肢が浮上すると頭から離れなくなる、 というかもう頭の中はBW'sのことでいっぱいに。
 
よし、方針は決まった!
ちょっと後ろ髪引かれる思いはあるけど車両を更新しよう!

 
 
BW's100RX購入 

車両を更新するにあたり、BW's以外の選択肢も考えてはみましたが、
・マニュアル車、大型車ともに現在欲しい車種ナシ
・4stはDOHC4バルブV形2気筒250ccが出てこないと買う気ナシ
・BW'sはGアクと同系列エンジンゆえ流用可能資産多し
・せっかく気分を変えるのだからGアクじゃなくてBW's
 
と、BW's以外には買いたいと思う車種も見当たりません。
 
実はBW'sとの最初の出会いはGアク購入からすぐのことだったんです。
自宅近くのオフィスビルの駐輪場で見かけた青いBW'sに
「何これ?デザインいけてる〜、同じヤマハでピンクナンバーってことは同じエンジンかな?」
正直「こっち(BW's)を先に見てたらGアクじゃなくてこっちを買ったかもな〜」なんて思ったものでした。
しかしそこはGアク新車買いたてのホヤホヤ状態でしたから、
「でもリアボディの形状から見てメットは入らないっぽい、メットが入らなきゃ普段の足には使えないし」
みたいな感じでGアクを購入したことを特に迷ったりはしませんでした。
その後BW'sに乗る友人もできて、普通にメットも入ることを知りましたが、 そのころには完全にGアクの改造にのめりこんでいました。
 
それから7年、車両買い替えの方針が決まると、あのころの青いBW'sの印象が強烈によみがえって、 「Gアクだめかも、じゃBW'sだな」と、ほぼ脊髄反射で結論が出たような気がします。
 
 
実際に「BW's+新車」のキーワードで車体の情報を漁りはじめると、 今はYAHOO自動車とか GooBikeのページが網に掛かるんですね。
 
このときは期が変わった直後ということもあり、07年型と06年型の画像を出してる販売店が混在していたのですが、 配色や色合いなんかから06年型のBW's100RXが欲しくなり、 06年型のブルーの写真を出している中から、自分で乗って帰ることを考えて近場の販売店を2件ピックアップ、 問い合わせのメールを送りました。
 
まず先にメールの返事が来た上野の大洋モータースさん に行ってみたのですが現車を見てみると07年型でした。
06とはレッグシールドとフロントフェンダーの色が違うのですが、 一番心配してた色合いは販売店が出してる写真の写り具合が違うというだけで、 申し分のないヤマハブルーでした。
「シールドとフェンダーを06のパーツにして同じ値段で出しますよ」と言ってくれたのですが、 それで完全に06になるわけではないし....
また大洋モータースの店員さんの話を聞く限りでは、BW'sの販売形態の制約から、 06型の新車はもうどこからも出てこないっぽい。
 
実は07ならばもっと近くに安く出してる店もあったんです。
その差額で06型のシールドとフェンダーを買えるくらい....
なにしろ直前にGアクのカウル類の価格を調査してるのでヤマハの純正カウルの値段は大体想像がつきます。
 
07しか選択できないのなら条件を設定しなおしてもう一度よく考えるべきだろうな、 ということで申し訳ないけど「もうちょっと考えてから」とその日は決めずに帰ってきました。
 
帰宅後に07型で探しなおして大田区にあるROUTE池上さんを見つけました。
出してる画像は06でしたが、これまでの経緯から現車は07である可能性は念頭に置きつつ、 仕事で外出した帰りに立ち寄ってみることにしました。
 
なお、最初に見つけた2件のうちあとの1件はとうとうメールの返事が来ませんでした。
また、後にBW'sを入手して分かったのですが、レッグシールドを交換するにはフロント周りを総分解しなくちゃいけないんですね。
大洋モータースさんのBW'sは程なく“SOLDOUT”となったので、普通に07が欲しいお客さんのもとに嫁いだのでしょう。
オレみたいなメンドクサイ客に無理して売らなくて正解だったと思いますよ。
 
ちなみにBW's購入を考え始めた当初、パーツの手配なんかでいつもお世話になってる YSP川崎中央さんでの購入を打診したんですが、 BW'sは取り扱ってないとのことでした。
BW'sとYSPをめぐっては色々大人の事情があることは以前から聞いていたので仕方ないんでしょうね。

ROUTE池上に来てみました。
 
店内には青い07型が一台ありましたが、これは売約済みのものだそうで、次に入荷するのは黒だとのこと。
でも運が良ければ黒から青に組み替えてその週のうちに入荷するかも、という話。
 
BW's100R(X)は、スタンダードのBW's100を輸入代理店(の直営工場?)でR(X)に改造して納品する、というシステムなんだそうです。
昔は台湾ヤマハの正規仕様でRがあったんだと思いますが、台湾でのRの製造が終了した今でも人気のある仕様であったため、 日本国内でRの純正部品を取り付けて“R(あるいはRX)”として販売しているようです。
 
ふ〜ん、なんだかクルマの納車手続きみたいですね。
実は千葉の柏に「店頭在庫を置かないことによりコストダウンを実現」なんてキャッチを打ってる販売店があったんですが、 この販売形態のことだったんですね....
 
ROUTE池上によると「最悪半月後になるかも」ということでしたが、 店の近さや支払い総額、足としてのランナーは オーバーホールが終わって まぁまぁ快調に動いていることもあり、 少々待ってもROUTE池上で買ってしまって良いな、と思い、その場で契約をしました。

 
 
Gアク廃車とBW's新車登録手続き 

ということで、半月かかるくらいの気長な心持で帰宅したのですが、 夜にROUTE池上から納期の正式な連絡が入ってました。
 
あさってって....(^^;)
 
ROUTE池上との売買契約では、新車登録手続きと自賠責の用意をわたしがやることとして、 諸経費は売買契約書の作成費と新車整備費だけに抑えてもらったので、 納車日が決まった今、とっとと手続きを済ませないといけません。
 
原付の登録はやったことがなかったのですが、「区役所に書類出すだけ」とのことだったので、 さっそく区役所に向かいます。
 

Gアクのナンバープレート。
大破の折にメットの中で唇を切って少々流血したんですが、 そのときの血痕が「区」のところに残ってます(汗)
 
 
手続きはホントに窓口で書類に必要事項を記入して出すだけでした。
 
車台番号を間違いのないように記入して、 「原動機付自転車第2種」のところにチェックを入れて「総排気量又は定格出力」のところに0.1Lって書いただけ。
Gアクの廃車証明には101.0ccって書いてあるけど、BW'sの標識交付証明は100.00cc....
同じエンジンとかそんなん全然関係ない、書いたもんがそのまま素通りしてます(笑)
しかも「車名及び年式」なんかどっちも「ヤマハ」、それだけ。
 
Gアクのナンバーを返納する際、事務の方が「自賠責のシール貼ったままですが....」って言ってくれましたが、 自賠責は移し変えの手続きのときにくれるはずなので「えぇ、要りません」と返事しました。
 
つーか「これ....血痕ですか?」とかツッコんで欲しかった。

 
 
納車 

納車当日は雨でした。
メットとナンバープレート、それにカッパを持って電車でROUTE池上に。
「まさか雨の日に来るとは思いませんでしたよ」とは店員さんの談。
でも買っちゃったものは一秒でも早く手元に確保したい性分なんですよね。
 
ROUTE池上から自宅までは10kmほどですが、 初めて乗る車両で新車ということもあり慎重に運転して帰宅。
皮が剥けてないタイヤがツルツル滑るのが怖かったですね。

そして翌日、近くの公園で記念撮影。
ハンドガードやディスクガードなど、特に機能上必要ないガワ類はすでに外してあります。
つーかそういうの外しちゃったらRを買った意味がないじゃん(笑)
 
これからまずはブレーキ周りの強化から手をつけて、 Gアク同様オレ色に染め上げていくぜぇ。

 
 
Gアク解体 

ここ2年ほど、友人と「愛車を手放すとき」のことを話す機会が何度かありました。
もしかしたら今回のことはそのときからの一連の流れだったのかもしれないし、 あらかじめ語り合って心の準備ができていたから、 「大破」という出来事を受けて自然に「そろそろ潮時か」という心の声を受け入れることができたのかもしれません。
 
そのときの会話では「オレの手でバラバラにして土に返したいですね」なんて話しました。
 
中古車、特にチューニングパーツが色々と着いた車両の売却にあたっては、 パーツごとにバラバラにしてヤフオクに流すと高値で売れるなんて話を聞きますし、 実際ヤフオクの物件のなかには大して貴重でもないパーツがべらぼうな高値で落札されてるものも見かけるので、 その気になればBW'sの購入代金をそっくり回収できたかもしれません。
 
でもそんなホットオークションにはトンデモユーザーの存在がつきものだし、 過去に一度石垣島で小破してることや、今回の大破で走行が可能かどうかも分からない状況であることはページで公開済み。
そんな車両が売れるかどうか、売った後の車両がどんな使い方をされるか心配したりするよりは、 「オレの手でバラバラにして土に返す」ほうが後腐れがなくて心機一転できる気がします。
 
それになんといってもGアクは夏休みの思い出がいっぱいつまった車体。

2000年7月、沖縄・西表島にて。
この旅では、石垣島で接触事故を起こしてしまったんです。
あのときはGアクは小破で済んだんだけどオレの足が大破したのでした。
 

2001年8月、北海道・宗谷岬。
北海道はとにかく黙々と、ひたすら走り続けた旅でした。
結局この旅で北海道を含めた北日本を一周したので、 いつかGアクで西日本を回って日本一周をコンプリートさせたいと思ってたんですけどねぇ....
 

2004年8月、再度Gアクで訪れた沖縄で、 たかっちさん と行った本島ツーリング、残波岬にて。
 

同、名護近く。
 

本島南部太平洋側の百名ビーチ。
そう、オレにとってBW'sはブルーしか考えられないんだよね。
 
やっぱりGアクがこのあと誰かに車両として使われることは考えたくない。
オレの手で葬ってやりたい。
 

納車日が決まった時点でこの方針は決めてました。
まずフレームとエンジンを切り離して、ネジで着いてるパーツは全てバラします。
 

鉄部品は鉄屑屋に持ち込む予定ですが、 フレームは何かの偶然で車両として二次利用されてしまう可能性もゼロではない。
持込の手間(可搬性)も考えて真ん中から切断、ここまですりゃ原材料にしかならんじゃろ。
一旦家の裏手に運び出してBW'sを迎える場所を確保しました。
 

アルミは最近高値で買い取られて、原材料になります。
圧入のベアリングやピンも全部抜いてアルミだけにします。
 

川崎の臨港部にある非鉄金属買取業者に持ち込みます。
 
このアルミの買取は意外なくらい高値でした。
実は仕事で出たアルミ屑が捨てられずに困ってまして、 これらもいっしょに何度もピストン輸送して、 エンジンパーツのバラしから丸三日もかかって処理したのですが、 それに見合った買取額とスッキリ広大に片付いた作業場をGETすることができました。
 
BW's最初の仕事がGアクの埋葬となったワケですが、 まだほぼノーマルの状態で燃費の良い時期に完遂できたのはタイミングが良かったな、と思いました。
BW'sのレッグシールドにはそれなりにコスり傷なんかが入りましたが、 バイクも人間もこうやって年輪を重ねていくもんなんだな。

 
 
さぁ、BW'sイジろうか! 

Gアクの部品は全てなくなったわけではありません。
クランク・シリンダ・キャブ・チャンバーなどの内燃系や駆動系のほとんど、 それに前後の鉄っちんホイールや、変形ゆえ一時は材料としての処分を考えていたAeroX用アルミホイールなど。
AeroXホイールは修正してくれそうなところが見つかったんです。
テクニカル LEGO
サンプル写真なんか見ると、オレのAeroXホイールよりもっとヒドいホイールも修正してるみたいです。
これで前後大径アルミホイール(前はSR150の13inch)、フロントブレーキは280mmディスクの萌え萌えメニューになりそう♪
 
エンジンに関しては、駆動系はすぐにでもGアクのものを移植してしまって良いでしょうね。
内燃系はGアクで学んだ最大の鉄則“何より先にキャブの大型化”、これ。
Gアクの前向きキャブをBW'sにも当ててみたけど、 BW'sのフレームはGアクより低い位置に補強が入っているため、エアクリを付けることができません。 直キャブで使うには問題ないんですがオレにとっては直キャブの爆音は大問題。
アルミの溶接マニを作る渡りができたので、高さを抑えた専用マニを製作して、 キャブの大径化から入りたいと思います。
 
 
さぁ、どんどん進めるぜぇ!
 
 
 
 

BW's改造続く

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送