4VPシリンダー水冷化、その4:冷却経路引き回し編
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その3:シリンダー組み立て編へ
シリンダー組み立ては疲れた。
まぁ、過ぎ去った苦労は楽しい思い出(遠い目)
いよいよシリンダーを含めた各デバイスをホースで接続し、エンジンとして完成させます。
ホース
ホースは色々な人が使ってる水色の耐圧/耐薬、TOYOX,SUPER-TETRON 15×21、 最近よく日用品を買いに行く
コーナン
で1m当たり\451でした。
テトロンホースって呼ぶことにしましょうか。
圧力や腐食の次に出てくるのが形状的な問題。
ラジエターから横出しする部分とか、シリンダーの入り口と出口なんかは、 かなりキツイ角度で曲げてやらないといけないんです。
テトロンホースはけっこう曲げに対して反力があるので、 エンジンの振動が加わったりしたらシリンダーのニップルなんか根元から折れちゃいそうです。
なので、キツイ曲げの部分は90度くらいに成形された黒ホースを使うことにしました。
ランナー
のエンジンをいじくった時に、 一部を市販ホースで置き換えて不要になって保管しておいたホースの一部に、 直角に曲がった部分が2箇所あったので、これを使うことにしました。
曲がった後の長さが足りないので、何か連結ニップルみたいのを探してテトロンホースと接続することにします。
直角曲げの部分は全部で3箇所必要になるんです。
2箇所はランナーホースの死骸から流用するとして、 あと1箇所どうしましょうか....
いつものヤマハ純正部品のページのイラストから使えそうなのをメモして闇雲に発注してきました。
5GM-12484-00:\1,040
Majestyのラジエターとフィラーキャップを繋いでるホースです。
内径は片っぽが20.5mmでもう片っぽが19mmでした。
Gアクでもフィラーキャップの接続に使います。
1B7-12481-00:\740
MAXAMのラジエターとフィラーキャップを繋いでるホース。
内径は上のマジェ用と同じでした。
ラジエターの出口に繋ぐホースに使います。
5GM-12482-00:\580
Majesty250のどこかのホース。
内径は16mm&17mmでした。
これはちょっと使いようがない、闇雲買い失敗。
5GM-12485-00:\690
これもMajesty250のどこかのホース。
内径も上と同じ、 これの直角部をラジエターの入り口に使います。
ホースを買いに行ったコーナンで売ってた連結ニップル。
純然たる水道用品で\105でした。
磁石が付かなかったので鉄にメッキしたものではなさそうです。 しかし安かったとは言え、こんなもん使って良いのか?どんどん日曜大工風味になっていくよ。
更に、あぁぁぁああ〜、シリンダーを弄る時にラジエターの水を抜かなくて済むように、 真鍮製のボールバルブユニットを買ってきちゃいました、\1,323もしたよ。
値段は酒呑んで忘れるとして、どんどん車体が重くなっていくよ。
ボールバルブにホースを接続するニップルも\336のを買って来ましたが、 バルブの口と形状が合わなくて旋盤で若干削りました。
シリンダーからラジエターに向かう経路の途中にフィラーキャップへの分岐を設けるために作った3方ニップル。
冷却経路引き回し
....えーとですね、 もうアレコレ取っ替え引っ替え、切っては嵌め切っては嵌めを繰り返したので、 どこをどうやったか良く覚えてません。
完成形だけ示しますが、ここに至るまでホースの死骸の山ができてます。
ラジエター下部。
ラジエターから出てるニップルは20mmホース用の形状なので、
径変換ニップル
で20→15に径を落とします。
ラジエターとニップルの間は5GM-12484-00の一部を使用。
ラジエター上部。
マジェの直角ホースの直角部だけ使用、 水道ニップルでテトロンホースと繋ぎます。
ポンプと3方ニップルの付近。
ポンプへはラジエターで冷やされた直後の水を入れる構成にしました。 ポンプの耐久性が上がるかな、と思って。
シリンダー上部、入水側。
シリンダー下部、出水側。
水
水道水で良いって、どこかで聞いた気がします。
でも、なんかなぁ〜....
薬局で「純水って手に入りますか?」と聞いたら、 「精製水ならありますよ」と言われ、 値段見たらハチジューエンじゃん。
実はこれ、ランナーにも使ってます。
水道水で良いってのは、クーラント(凍結防止剤)にカルキを中和する成分が入ってるから、ということだったと思います。
レーサーなんかでは、冷却水凍結のことなんか考えなくて良いので、 冷却効率を考えて純水を入れてる、って聞いたことがあったので純水を探してみた、ってことなんですよ。
でもオイラの場合クーラントも混ぜちゃうので純水にする意味があるのか? って言われるとちょっと答えに困っちゃうんだけど、 まぁ、なんとなく使いたかったから、ってことですがな。
クーラントは通常水と1対1の割合で入れろ、って書いてあります。
でも、これって多分北海道の原野に放置しても凍らない仕様ってことだと思うんだよね。 比較的温暖な関東地方沿岸部で、基本的に屋内保管という条件ならクーラントの量は減らしても問題はないと思う。 レーサーが純水なのは冷却効率重視のため (転倒などで冷却水がこぼれたときに後続車が滑らないようにクーラントの使用を禁止してるケースもあるとか) というならばクーラントは少ないほうが良いんじゃない?高いし。
同様の理由でランナーのほうもクーラントは水の1/3くらいにしてあります。
注水
まずクーラントをフィラーキャップから注入します。
クーラントが適量(テキトーな量)入ったあとで精製水を注入します。
ポンプ動かしてりゃそのうち混ざるじゃろ。 良い子はちゃんとオイルジョッキなんかであらかじめ水とクーラントをよく混ぜて入れなきゃいけませんよ。
ラジエターやホース内部の気泡が大方抜けたところで、ポンプを動かして更に気泡をフィラーキャップから排出します。 エンジンを動かさなくてもポンプを動かせるのが電動方式の利点の一つですね。
ラジエターの固定のために立てたニップルからラジエターのエアを抜けるようにしたんですが、 これはほとんど役に立ちませんでした。
ポンプに水が入り始めると、今までの空回しの回転音とガラッと変わって、 「戦闘準備完了」って感じがします。
さぁ、いよいよ試走です。
実はこれからがイバラの道だったんですが、
このときはそんなこと知る由もありません。
試走編に続く
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