点火時期変更



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ヤマハさんはG-Axisをどんな人向けに開発したんかなぁ?
確かにAeroXやBw's100に比べると大人しめのデザインだけど、 だからってエンジンまで大人しくする必要があるんでしょうか?
ってくらいデチューンされてて、特に点火系が豪華にデチューンされてるんだそうです。
 
で、この点火時期を変えてやるとある程度激しくなるそうなのでわたしもやってみました。 世間一般で言うところの「進角調整」ってヤツです。
 
“可変点火タイミング機構”なんてのも作ってみたいと思ってるんですが、 ホントに可変にするかどうかは別にして、その可能性も考慮に入れながら改造を進めました。
 





外す前にマーキングをば

初期位置をマーキングしておかないとイジりはじめてドツボにはまるので。
自動ポンチでポチッとな。





ローターベースの加工





動かせる(回せる)ようにする加工

加工前のローターベース。
オレンジで囲った部分を加工するんですが、ボルトを入れる穴をダ円(?)形に。 ピックアップコイルを取り付ける部分のジャマ物を削るのは可変タイミング機構のため。
(結局可変にしませんでしたが)

加工後の形状。





目盛り刻印

これ、ローターベースの回転角を示す目盛りを打ってるところです。
ローターベースを固定してる治具は1度づつ回転させることができるので、 一番最初に打ったマーキングポンチをセンターにして±5度づつ目盛りを打ちました。

これができた目盛りです。





進角調整&試走第一回目





2度進角

とりあえず色々なページで評判の良い「2度進角」からスタート。
「2度進角」といえば点火時期をクランク回転角にして2度早める、ということのはずなので ローターに正対して反時計回りにポッチ2個分ずらしました。
 
 
....?
なんじゃコリャ?「加速も最高速もサイコーです」とか「明らかにフィーリングが違います」 とか景気の良い報告が多かったのでそれなりの変化があるんだろうと思ってたのに、 低速域(低回転域)はキモチトルクが上がってるような、気のせいといえばそれまでといった程度。
で、最高速。あからさまに落ちた。





一旦引揚げてよく考えてみる





まずは今さら情報収集

他の報告とのあまりの落差に「ひょっとして回す方向間違えたかな?」とか思ったので、 あまり走り込まずに引揚げてwebページ巡りにて回転方向の確認に掛かりました。
G-Axisのページだと「2度進角させた」とか書いてあるけど、どっちに回したかまで書いてあるページは少なくて、 ひとつあったHaruさんのページでは わたしと同じ方向に回した写真があったけど「変化わからず」だって。同じだ。
 
ウーンワカラン、もっと根本的な内燃機間の一般知識のあたりまで潜航して調べてみましたが、 「進角させました」という表現自体が不正確なのでは?
元々、進角とは「ピストン上死点から点火までの角度」のことであり、 マトモに動いてる内燃機関はすでに進角が付いているわけで、 そこから更に「進角させました」というなら点火時期は遅くなることを表現するとも考えられます。
 
市販の内燃機関の点火時期調整を言葉で表現するなら
「進角調整:基準位置から+(−)○度」とするのが適切だと思います。
これならローターが車体のどちら側に付いてても、クランクの回転方向が違う後方排気のマシンでも、 クランクの回転方向を+として一定の表現で進角調整を指示することができます。





ドツボの予感なので改良

こりゃ一筋縄ではいかんようです。できればみんなといっしょの“2度”で決まればと思って 再セッティングするつもりなんか無かったんですが、走っちゃ角度変更して・・・・
つまりまたもやセッティング変更のドツボにハマってしまったとうことみたいです。
 
まぁ、ドツボならドツボなりに作業負荷を軽減する措置を講じてからドツボにハマりたいので....
以前ドツボ友達のvuuさんが、
「ローターベース取付ボルトを六角穴付きにしてローターのヘリを面取りすると、 ローター外さなくてもベースを回せますよ」
と教えてくれました。
 
 

さっそくやってみたさぁ。
どーせ取付ボルトは手当たり次第にステンレス六角穴付きに変更してあるし。





進角調整&試走第ニ回目





STD+2度

もーね、半分ヤケですよ。
第一回目の回転方向は中低速トルクアップ方向で間違ってなかったのは確認できたけど、 変化のほうは期待を大きく裏切るものだったので逆に回してみたさ。
一般に言う「遅角」ってやつです。
 
変わんねぇ〜。
第一回目から比較すると4度変わってるので「スゴイ調子よくなりました」の反対の 「激悪です」くらいの変化が出てくれれば諦めがつくのに....
点火時期を遅らせると一般的には高回転が伸びるようになるということなんですが、 最高速も変化ないです。
なんか、発進から最高速まで全域「モッサァ〜」とメリハリが無いです。





STD-0.5度

進めても遅らせても変化が感じられないので元に戻そうかと思ったんですが、 これだけイジって完全に元に戻すのもクヤシイので、半目盛りズラして固定しました。
 
それと、ローターベース加工の際に取外したピックアップコイルを再組立する際、 ローターとのギャップが極力小さくなるように組み立てたんですが、 この時点で進角調整の効果に疑問を感じ始めていたので今度はテキトーに組んでみました。
 
なんか、コレで一番調子が良い感じです。
“0.5度”なんて変更したうちに入らないような気がします。たぶんゼロ度でも同じだと思います。
もしかして今までの不調ってピックアップコイルのギャップが少なすぎたためだったのかな? でも、もう色々イジる気力もナシ。





考察





チャンバー車には効果ナシ?

そういえば「効果があった」と言ってた人って純正マフラーの人が多かったなぁ、と。
点火時期変更でオイシイ変化が出る領域は、チャンバー車の場合クラッチミートの前にパスしちゃうので 変化が感じられなかったのかもしれません。
 
時期は前後しますが、この“点火時期変更改造”のしばらく後に、 燃焼室圧力を下げる方向のチューニングを某S氏に伝授してもらい、 「チャンバー車とNマフラー車のチューニングって逆方向になることがあるんだなぁ」 なんて思ったものですが、点火時期調整もそういったメニューの一つなのかもしれません。
 
ローターベースをイジって点火時期を変えるくらいなら社外のCDIユニットを入れるほうが 効果がわかりやすいと思います。
 
 
 
 
と、いうワケで可変点火タイミング機構はヤル気ナシとなりました。
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