PWK再トライ:エポキシマニフォルド編



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以前使ってた後ろ向けマニホ+PWKはパワーは満足だったんですが、 メットインボックスが使えないとやっぱり不便なので「今度は前に向けたいな」と思い、 マニホの構成をあれこれ悩んでるうちに5ヶ月も経っちまいました。
 
「金属管とか使うと結構形が制約受けるんだよなぁ」なんて考えて足踏み状態になってたんですが、 ある日、ふと「自由形状ならパテが良いジャン」と思い立って事態は急展開。
マニホの主構造を市販のエポキシパテで作って、 PWKとの接続部にキタコのインシュレータを使うことにしました。
 
「樹脂でマニホなんか作ってダイジョブ?」ってのが大方の反応だと思いますが、 ちゃんと予備試験もしたんですよ。
つまり市販のパーツと同等かそれ以上の強度が得られそうなので、 パテマニホもまんざらじゃないな、と思い、製作に着手したというワケなんです。
 
と、いうワケで本編はPWK再トライプロジェクトのマニホ自作編です。 粘土細工ができればマニホ自作なんて造作もないことよ、 ってあたりを実証していこうと思います。





エポキシ樹脂vsガソリン

「マニホ、エポキシパテで作るんだぁ〜」と言ったところ、「耐溶剤性はダイジョブですか?」 という反応が返ってきました。
 
それまでは強度を確保できそうな構成/形状ばっかり考えてて、 耐溶剤性に関しては何も考えてませんでした(笑)
 
でもこれまでバイク用を含めて色んな場面でこのエポキシパテを使ってるんですが、 溶剤に溶けたってことがありませんでした。シンナー然り、ブレーキクリーナー然り。 およそエポキシ樹脂って溶けないものだと思ってたのでガソリンとの相性についてはノーマークだったんですね。
 

というワケで試してみたさぁ。
手元に完全硬化して1ヶ月経ってない破片があったので、 タンクからガソリンを取って漬けこんでみました。
 

漬け込んで一晩経った様子です。
溶解なし。表面にも変化はないようです。
 

さらに一日漬け込んだところで取出してみました。
溶解すると完全に溶けちゃうか表面がヌルヌルになると思いますが、 まったくそういう様子はありません。
指では折れなかったのでラジペンで折ってみました。強度も落ちてないようです。
 
 
 
「たった二晩で何が分かるかっ」とツッコむ方も居るかと思いますが、その通りだと思いますよ。
 
でも絶対壊れないパーツなんて作れっこないんだから二日も持てば試作進行はGOでしょ。
「壊れたら直せばいいジャン」(デリスマのマサコ風に)。ね。パテなんだから割れたら盛るですよ。





インシュレータはある意味定番

まさかこんな部品までは自作できません。(キッパリ)
Nap's世田谷でKITACOのPWK28用を取り寄せました。
型番:999-0500100、\2,500でした。(2002/7月時)
締め付けバンドは付属してませんが、返って好都合です。 愛用品がありますから。頑丈で錆びない全ステンレスのが。
 





ベースくらいは金属で

エポキシパテは完全硬化するとそりゃぁカチンカチンに硬くなるんですが、 ネジを掘ったりボルトで締めたりするとサスガに割れます。
 
なのでインシュレータとリードブロックとの接合面だけはアルミで作ります。
エポキシとアルミの喰い付きは非常に強力なのでベースの材料としては最適でしょう。

キャブ側のベース。

円筒部は要らないかもしれません。
流路形状の自由度を阻害するようなら迷わずブッタ切っちゃおうと思います。

こちらはリードブロック側のベース。
リードブロック編 で作ったリードブロックの上にポンと乗っけます。
 
 
この二つのベースの穴をパテで繋ぐようなイメージです。
キャブ側のベースは横長配置にすると全体の強度が落ちるので縦長配置にしようと思ってましたが、 実際に車体に当ててみたらオイルタンクに干渉するので横配置にはできないことがわかりました。
 
 





やっぱ切っちまいました

車体の後ろ半分を丸ハダカにしてフィッティング検討を始めると、 ベースの円筒部が長すぎてジャマなのが判明。
半分の長さにカットしてパテの喰い付きが良くなるように深い溝を掘りました。
ベース板表面も紙ヤスリで荒らしておきます。
キャブ側ベースも同様にカットしました。





パテ盛り開始

クランクケース側、キャブ側、双方のベースからパテの管を成長させていきます。

丁度良い長さまで成長したところで両方を繋いで、 完全硬化するまで10分ほどマニホを支えたままフリーズします。

キャブを付けるとこんな感じです。
表面がグロいですね。スプラッター映画に出てくるクリーチャーみたいです。

こんなふうにオイルタンクの隣に鎮座します。
キャブの頭がちょうどメットインボックスの底に触れる所に来ます。
すでにその位置には デロルト調整用のハッチが開いてるので、 そこからワイヤーを出すようですね。





ここからは机上製作可能

マニホの形が決まるまでは車体(特にオイルタンク)とのフィッティングを確認するため、 車体に取り付けながらチマチマとパテを盛ってきました。
 
クランクケース側とキャブ側が連結に至ったので、 ここからはマニホ単体でパテ盛り/成形の工程に入ります。





強度保持構造の生成

エポキシパテは硬化した部分にパテを継ぎ盛りした境界から割れます。
そこでマニホ外周のパテ盛りは縦方向に行います。

“一練り”で作ったパテ塊はめったに割れることはないので、 多めに練って上下のベースを直接結ぶ構造線を次々に作っていきます。





ドーデスカ?シャチョーサン

ドーデスカ?と言うまで何度も盛っては削り盛っては削りしてます。

ここまでに リードブロックに使った分も入れて60gのパテを3本消費してます。

中はウォータースライダーのトンネル部、と言ったところでしょうか。

「マニホ破壊」を恐れてだいぶ肉厚が大きいです。 キャブと合わせて700g近くあります。
この重量がサスの動きに伴って振動すると考えると、 マニホの破壊よりクランクケースのネジ穴のほうが心配になります。





と、いうワケでマニホ自体はオイルニップル立てれば完成です。
問題はエアクリなんですよねぇ。

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