ShotGun用サイレンサー自作
その4-原点回帰編



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ShotGunチャンバーの静音化の為に....
 
....<中略>....なかなか静かになってくれません(笑)
 
わたしはサイレンサー職人ではないので、ある程度の試行錯誤は仕方ありません。
元々自作自演が趣味みたいなものなのでハマり始めたら奈落の底まで落ちないと気が済まないんです。
 
前作までに、
・φ25mmインナーチューブ直管構造
・φ25mmインナーチューブ+消音バッファー室
・φ25mmインナーチューブ+消音バッファー室流路狭窄構造
 
と、構造はどんどん複雑化するものの、 肝心の音量低減に関しては目に見える効果は得られていません。
 
手詰まりになったらガラクタ箱を漁るのですが、 部屋の片隅で外径20mmのアルミパイプを見付けました。
このパイプでインナーチューブを作るとチューブ内径が23mm→18mmに下がります。
 
前作までに、
ということが分かってきたので、まずはインナーチューブの内径を絞って、 その他の部分はシンプルな構造のサイレンサーを作ってみることにしました。
 
それでもダメなら次はアウターチューブも太くしてみるしかありませんが....
 
 





自作Ver.4:インナーチューブ径を絞る





こんどは640ヶで済みました

例によってCADに20mmのアルミ管を描いて、配置と穴径を検討。
4mmの穴を40ヶ、16列、合計640ヶ穿ちました。
 
 
インナーチューブの両端を押さえるキャップは前回までのものをそのまま使用するので、 フィッティング用のカラーを圧入します。
 
あとは前回までの余りのグラスウールを巻いてアウターチューブに差し込んで完成です。
 
前回はインナーチューブに一旦ステンレス繊維板を巻いてからグラスウールを巻いたりしてましたが、 いいかげんクタビレてきたので単純にチューブに直接グラスウールを巻きました。
 
前回までの試作で、小細工があまり効かないという感触を得ているので、 無駄な(と思われる)努力は省いて早く走ってみようということにしたんです。
 
卒業管さえ巻いてません。





Ver.4重量測定

インナーチューブが全アルミになったのと、 重たいバッファー室が無くなったのとで、重量はナント614gに!
(ショットガン標準は540g、自作Ver.1は790g)





Ver.4 試走

おぉ〜。やっと静かになりました。
全体的に音圧が下がった感じです。
スロットル全開だと相変わらずスゴイ音がしますが、 ヤバイ状況(おまわりさんとか)ではスロットル開度を下げれば音量が下がるので問題は無いでしょう。
 
3,000r.p.m.あたりに騒音同士が打ち消し合う領域があるみたいで、 この回転でアイドリングさせているとノーマルマフラー並の音量に下がります。
2,000r.p.m.以下だと「カン、カン、カン」と金属音が気になりますが、 組立性重視のためサイレンサー内部部品に相当ガタを持たせてあるので、 部品同士の干渉音かもしれません。
フィッティング用のカラーをテフロンで作り直して全圧入構成にしてみると良いかもしれません。
 
この状態で、あるoff会でショットガン標準サイレンサーの音を聞き慣れてる方から、
「メチャメチャ静かっ!」
というお言葉をいただきました。
わたしのほうは度重なる改造→試走で初期の騒音の印象が薄れてしまって、 自車の絶対的騒音レベルが良く分からなくなってしまってるので貴重なご意見でした。
 
ただ、先日信号待ちでスロットル吹かしてたらチャリンコで警ら中のおまわりさんから、 指差して「ウルサイよ」と注意されたので、 一般の方からみればウルサイ車両なのは確かなんでしょうね。(笑)
 
パワーもそれなりに下がった感じです。
ただ、静かになったので印象としてパワーが下がったと感じてるだけかもしれません。 明らかに「下がったっ!!」ということでもないようなので。





考察:サイレンサー全般について

今回の改造で、
という事などがわかりましたが、逆になんでショットガン付属のサイレンサーはウルサイんでしょうね?
インナーチューブなんかわたしの自作Ver.4より細いんですヨ。 わたしのサイレンサーのほうが長いのですが、それと関係あるでしょうか?
 
ここで思い返してみると、最初の自作でウルサかった25mmインナーチューブは、 内径が23mm、有効長さが328mmでした。内径を1とした比を出すと1:14.3です。
ショットガンのインナーチューブは内径16.5mm長さ220mm、比は1:13.3になります。
やっと静かになったVer.4は内径18mm、長さ328mm、比は1:18.2になります。
 
このインナーチューブ内径と長さの比と騒音減衰量の直接の関係はわかりませんが、 うるさかったサイレンサーの比が接近していたことには意味があると思えます。
 
この比の他にも、ショットガンのサイレンサーはアウターチューブとフランジがリベット止めだけで、 なんらシールが施されていないこともウルサイ原因と考えられます。
 
 
ある意味セオリー通りと言えますが、Ver.1〜3でさんざん小難しい理屈を並べ立てて、 複雑な構造のサイレンサーを作ってきたオレって、一体....





グラスウール巻き直し:第1回

Ver.4サイレンサーで300kmほど走行したところ、段々ウルサクなってきてるような気がしてきました。
 
最初は気のせいだと思ってたんですが、いよいよ気がつかないフリが効かなくなってきたので、 中を覗き込んだり膨張室との取り付けブッシュを締め直したりしてみたりしたんですが、 静かになるどころかウルサクなる一方なので、本格的にバラして改善策を施してみることにしました。





とっ、取れない....

グラスウールがオイルを吸ってアウターチューブ内側に貼り付いてます(汗
 
外径50mmの紙筒(通称卒業管)を押し込んでなんとか抜き取りましたが、 これからもっと長く走行することがあったときが心配です。

抜き取ったサイレンサーインナー一式。
インナーチューブと接してる面のススは一様ですが、 オイルの染み込みは入り口(膨張室との接続部)のほうがヒドイです。





Ver.5:卒業管使用

ウールは汚れてない面を内側にして巻き直してヨシとしました。
前回Ver.4はウールを巻いてから直接アウターチューブに押し込みましたが、 今回は紙筒に押し込んでからアウターチューブに挿入しました。
 
 
紙筒の消音効果を見たかったのと、次回取出作業の効率化も狙いました。
 
アウターチューブにウールが貼り付いてアセったので、貼り付くなら卒業管の内側に貼り付きたまへ、 というワケです。
 
紙筒ごと取りだしさえすれば最悪紙筒を切開すればウール交換はできますから。
 
 





Ver.5試走

消音効果が元に戻りました。
 
卒業管も効き目があるようです。前回は低回転でのアイドリングで金属音が気になっていたんですが、 大げさではなくノーマルマフラー並のアイドリング音になりました。
 
また、中→高回転時の最大音量も低くなった感じです。
Ver.4はフルスロットルや最高速あたりで「ガーン」というような音が混じっていたのですが、 今回のVer.5は「パーン」といった感じの音です。
 
ただ、気になる点がひとつ....ジャダー音が復活(泣)
サイレンサー以外はいじってないのに....静かになったのでジャダーが聞こえるようになったのでしょうか? イヤ、そんな希望的観測をしてると案の定焼き付くものです。
保険としてボアアップシリンダを手配しておいたほうが良いのか....





消音効果の低下について

ウール巻き直しで消音効果が戻ったけど、いくらなんでも300kmごとにウール巻き直しなんて、 できれば避けたいものです。
 

ただ、今回は気になることがあったんです。
ノーマルボアに変更したのでZOILを投入して走ってたのですが、 テールパイプからハデにオイルを吹いて膨張室がベットベトです。
実はウール巻き直し直前の重量計測でVer.4新品時より5g重量増加を確認してます。
 
 
ShotGunチャンバーにしてからこんなにオイルを吹いていたのは初めてだったので、 今回はサイレンサーに特別多量のオイルが燃えずに流れ込んだと判断して良いと思うのですが、 消音効果減少もこの多量のオイルが原因であれば、 次回ウール巻き直しまではもう少し距離が稼げるかもしれません。
 
ウールの耐久性に関しては巻き付け面のローテーションが利くことがわかったので、 巻き直しの度に新品を購入するまでのことは無さそうです。
ここらへんが完全自作&分解可能構造の強みでしょうかね?
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