キャブレタ換装進捗状況 その2


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ナゲーので切り分けました。
 
ランナー乗りの“skipperさん”という方から色々アドバイスをもらってるのですが、先日改造さん隔離病棟の書き込みで 「スロージェットのエアブリード広げてみては?」の部分で引っ掛かりました。
わたしのデロのSJにはエアブリードがないんです。MJとほぼ同一形状で口径が#50。そういえばメインエアジェット (ニードルジェット)にもエアブリードがありません。「キャブメーカーごとに色んな方式があるもんだなぁ」 くらいに思ってました。
 
でもグランドアクシスBBSでやはりデロのφ22を導入してる“Haruさん”という方から「はたけさんのフロート部でかいですよね?」 との情報があって、「同じ口径でも色々あるのかな」と思ったんですが、ふと思い当たるところがあって Noripapaさんのサイトに行ってきました。
 
9月号の最後のほうに“旧式のMIKUNI”装着のレポートがあったのですが、その中の一節 「エアブリードのないニードルジェット」という記述が脳裏をかすめたのです。そしてあらためてアップロードされてた 旧型MIKUNIの写真を見て、すべての疑問が一直線上に並びました。
 
上記の理由により、セッティングに相当な困難、セッティングが出ても燃費激悪、という予感が急速に高まってきました。
ただ一つの救いは旧型MIKUNIでNoripapaさんが快調に走ってるということでしょうか....
 
セッティングが出る以前に走るんだろうか?なんて心配になってきたので、色々作ってしまう前に走るかどうかの 確認だけでもしたほうが良いかと思い、一本引きワイヤー仕様で取付ができるかどうかを確かめてみることにしました。
 
前に乗ってたAxis90を始め、これまでのYAMAHAスクーターは、引き側ワイヤーがステップ下でキャブ行きと オイルポンプ行きに分岐していたので、今回もそこからキャブ行きのワイヤーだけデロに合うもの(合えばチャリ用で可) に替えれば良いと思ってたのですが、G-Axisは違うんですね。フロントカウルの中で分岐してて長さとか合わせるの タイヘンそう。
 
結局2本引きにしてスロットルバルブ駆動リンクを作った場合と比較してもたいして作業量は違わないだろうと思いなおして リンクの設計作業に戻ることにしました。
 
それにしてもなんでこんなに2本引きにコダワルのでしょうか?実は学生時代にチャンプCXでキャブがアイシングを起こして 死ぬ思いをしてるんです。だから2本引きで強制的にスロットルバルブを閉じられる仕様にこだわってるのです。
いまのわたしのG-Axisはノーマルキャブなのでもちろん2本引きですが、それでも心配でフットレストに緊急停止スイッチ (要は足で操作できるキルスイッチ)を付けてあるくらいなのです。
 





デロ(PHBL22)のジェット構成

フロート室を下方から。中央のドレインプラグを外すとフロート室がバラける。

ドレインプラグにメインジェットがねじ込まれてるので、MJの交換だけならフロート室をバラす必要は無い。
MJを咥えこんだドレインプラグはこんな感じでフロート室を支えてる。

メイン系のパーツ構成。
右側から、ドレインプラグ、MJ、メインエアジェット、?(エアブリードジェットとでも言うんだろうか?)。

スロー系。これだけ。 実は通路構成が複雑なんだけど、絵を描いて説明するのも難儀なので省略させてください。
たぶん今では絶滅した方式なんだと思います。

で、わたしのデロが旧型なのに恐れをなして一瞬弱気になって組立ててみた仕様。
といってもワイヤー入り口にバナナ管を突き刺してみただけですが....





デロルト処刑

 
でもって、こういう風に弱気になってどっちの選択肢に進んだら良いか迷ったときには、 思いきって自ら退路を断つにつきます。
 
リンクでスロットルバルブを駆動する方式にするには、ワイヤ式のキャップを取り付ける部分を円筒形状に 削ってしまう必要があります。もっとリンクベースの固定方法まで詰めてから削りたかったのですが、 ウダウダやってても一向に作業が進まないので思いきって見切り発車してしまうことにしました。
 

処刑台(旋盤)に固定されたPHBL22。
フロート室を取り付けてドレインプラグを把持して低回転で回す。それでも主軸を回すと 旋盤を載せているテーブルごとゴゴゴゴと振動するくらい偏芯してる。
反対側はφ27のリングを被せたベアリングをスロットルバルブ摺動筒に圧入して固定。

“もの凄い勢いで回転するキャブレター”。 ある意味笑える画像。

もう後戻りできまい。





貴重な情報をいただく

 
デロのメインとスロー系の特殊さにヘコんでいたところ、グランドアクシスBBSのKent's Daddyさんと ランナー乗りのskipperさんが、デロ関係の情報ページのアドレスを送ってくれました。
 
まず、 Kent's Daddyさんが送ってくれたページ。デロルト社発行の技術書をHTMLにしたものみたいです。
わたしが入手した“PHBL”形と思しきキャブレターの内部構造図を用いてプライマリータイプキャブの原理、 チューニングの方法などを解説しています。
 
メインノズルの高さ変更の仕方にまで言及してて、「ココに書いてあること全部理解して全部試して、 それでもダメならヘコんでヨシ!」とかいってるみたいで、ココはいっちょ極めてみようかなという 気にさせてくれます、
 
skipperさんが送ってくれたページは パーツ販売屋さんのページで “PHBH”のコーナーにわたしの“PHBL”の部品構成図が出てました。
 
それによると同じPHBLでもプライマリータイプとエアブリードタイプが存在してるみたいです。 当初は製造時期の違いで(つまりプライマリータイプからエアブリードタイプへと進化したのかと思った) 両タイプが存在してるのかと思ったのですが、工業製品の一般常識で考えると新方式としてエアブリードタイプを 取り入れたなら型式名も変更するはずです。新製品としてインパクトを出すためにも。
つまり同一型式でプライマリータイプとエアブリードタイプが存在するということはどちらも必要な方式であり、 チューニングの方向性などにより使い分けるもの、とデロルトは考えているみたい。
 
単純に「プライマリータイプは旧式」というわけでは無さそうなのが分かってきて、 勢いづいて燃料、オイル、負圧の各ニップルを作ってみました。
 
そしてこのページの更新前に各方面のチェックとして久しぶりにグランドアクシスBBSを訪れてみてビックリ。 デロ使用者の方々が軒並みドツボにっ!!
やっぱり弱気になって複線としてミクニフラットVM24か京浜PWK28あたりの単品入手が可能かどうか 当たってみることにしました。ちょっと高いけど新品を買ってみたいと思います。
VM24は値段も安いしデロ用に作ってる駆動リンクもリンク比変更なしに移植できそうです。
 
まぁ、国産新品キャブはデロが使えなかったときの最終手段にしておいて部品の製作を急ぐことにしましょう。 走ってみないことには何もわかりません。
 
というわけで用品製作編と参りましょう。  
 
 

デロルト装着 用品製作編

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