吸排気タイミング変更

改造レシピ一覧

このページをオープンしてはや十日。
これまで行ってきた改造を時系列で上げてきて、ようやく重大な事実に気がついた。
 
気がついたというか、個々の事実に気がつきながら、それらを冷静に関連付けることができなかったのだ。
 
個々の事実というのはFENG-MINGボアアップシリンダに関してなのだが、
  • ノーマルに比べて中低回転形のポートタイミングである
  • 実はパッケージに「BW's改135,強力競技型」と書かれている
 
「低回転重視なのかなぁ?しかも135って、どっから出てきた数字やねん。ハッタリか?」くらいに、
あまり深く考えていなかったのだが、
「なのかなぁ?」どころの話ではない。バリバリの低回転形シリンダだったのだ。
 
さらに「135」はハッタリなどではなく、台湾ではストロークアップクランクが
出回っているのではなかろうか?
ボアが55.5なのでストロークも55.5にすると134.3cc。ストロークの小数点以下一桁が奇数なのは
不自然なので、ストロークを55.6にすると134.5cc。φ55.5×55.6、きれいなスクウェアボアじゃん。
 


人間、自分に都合の悪い事実をわざと避けたり歪曲して考えたりすることがよくある。
わたしもそのワナにまんまとハマってしまったというわけだ。
 
真実を受け入れ、正しい対策を取ろう。

FENG-MINGシリンダは低回転形。ポート全体を上げて高回転形化しよう

ああ、スッキリした。
 
 
 
 
 
 

具体的方法

シリンダベースガスケットを3,4枚重ねて使っても良かったのだが、ガスケット枚数がかさむと
使用中に圧密がすすんで、ヘッドナットが緩まないか?などと疑心暗鬼になって、メタルスペーサを
作ってみることにした。
 
シリンダを上げた分、2次圧縮が下がるが、シリンダヘッドはすでに1.7mm削ってしまって、もう削れない。
シリンダの頭を削ることになる。大工事だな。まぁガンバレや>>オレ
 
 
 
P000304s.jpg フライスの旋回テーブルにアクリル板をリャンメンで貼りつけ、
 
 
 
 
 
 
P000305s.jpg その上にt2のアルミ板をこれまたリャンメンで貼りつけて
 
 
 
 
 
 
P000306s.jpg アクリル板とアルミ板を共削りする。
 
 
 
 
 
 
P000307s.jpg X-Yテーブルのハンドルをチマチマ動かして
スペーサーの形を掘り出していく
 
 
 
 
 
P000308s.jpg 最後にヤスリで細かい部分を仕上げて完成。
 
 
 
 
 
 
P000314s.jpg 同じ方法でヘッドガスケットの内径も拡げる
 
 
 
 
 
 
P000315s.jpg 今回はスキッシュエリアもちゃんと拡げた。
 
また前回の面研で1.7mmと中途ハンパだった切削量を
さらに0.3mm削って2.0mmとした。
シリンダも削るのでハンパな数字だと総切削量がわかりにくい。暗算苦手。
切削面にかなりツールマークが残ってしまった。
 
P000316s.jpg ツールマーク除去中。
いっしょうけんめい研磨する。
 
 
 
 
 
P000317s.jpg 研磨終了のシリンダヘッド
 
 
 
 
 
 

シリンダ加工

いきなり問題発生

P000319s.jpg シリンダスリーブ底面を正(しょう)にしてフライスの
回転テーブルに固定して、シリンダを回しながらフライカッターで
削ろうと思っていたのだが。
スリーブ底面がゆがんでいる。
平面に置いてみると光が漏れてきて一目瞭然。
さすがは出所不明の “シリンリ”だけのことはある。
 
 
P000320s.jpg YAMAHA純正のノーマルボアシリンダ
光の漏れはまったくない
 
 
 
 
 
 

また冶具ですか....

こういうエラーを見つけると全部が信用できなくなってくるのがわたしの悪いクセ。
単純にシリンダベースを正にして固定しても、シリンダベースも狂ってれば元の木阿弥だ。
 
そこでシリンダボア軸を回転中心にして固定し、シリンダを回しながらベースと頭を削ることにした。
 
 
 
P000322s.jpg 完成した冶具。
言うと簡単だが、丸二日かかってしまった。
この間ページの更新をサボってしまった。
 
 
 
 
 
P000324s.jpg シリンダボア内面にφ55.45のホイールを当てて
シリンダボア軸を中心にシリンダを回転させる
 
 
 
 
 
 
P000325s.jpg こんな感じでシリンダを固定する。
未開の地の原住民が豚の丸焼きを作る仕掛けを連想する。
 
 
 
 
 
 
P000327s.jpg シリンダベースを修正する。
ベースの振れは最大で0.02mm、一般的な機械製品としては上々のものだったが
加工に失敗してフォローしてるうちに0.4mmも削ってしまった。
もう0.1mm削っとけばよかった。
 
 
 
 
P000331s.jpg ヘッド側を2.0mm削る。
出力の小さいフライスなのに近所迷惑になるほどの
切削音が出る。
プロにつてがあれば加工を依頼するのがベストだろう。
 
 
 
 
P000332s.jpg 加工の終わったベース面
ヘッド側ほどではないが、ツールマークが残っている。
 
 
 
 
 
 
P000334s.jpg ヘッド面に付いたツールマーク。
これは修正必須。オイルストーンで研磨。1時間かかった。
 
 
 
 
 
 
P000335s.jpg ヘッド面とベース面研磨終了。
ボアから外まで貫通するキズさえ残ってなければ
そんなに神経質に磨く必要はないが、自己満足を満たすまで磨いた。
 
 
 
 
 
P000318s.jpg ヘッド面を削る前のシリンダとヘッドの組み合わせ。
 
 
 
 
 
 
 
P000338s.jpg ヘッド面切削後の組み合わせ。
2mmも削って冷却気が流れるところが残るか心配だったが
削り終わったシリンダ上面の様子はノーマルシリンダの
上面とだいたい同じようなものだった。
ようはFENG-MINGはほぼノーマルと同じ鋳型で鋳造した
シリンダを、ノーマルより1.5mmずらして削っているのだ。
 
 

試走

???あれれ?

前回から使用を再開した DAYTONAマフラーの排気音が変わった。うるさくなった。
ポートタイミング変えただけで?そんな話聞いたことないや。
耳を近づけてみてもテールパイプから出てるので接続部からの排気漏れではない。
 
「ブリリリ」から「パンパンパン」とチャンバーらしい音に変わった感じだが....
まぁいいや。ほかのマフラーに比べれば静かなほうだし。
 
 

走行感

ある程度予想はしていたが、下がなくなった。しかしWRの調整が必要なほどではない。
「発進が若干鈍いかな?」というレベルで、ちょうど MkIIに負けた当時の仕様にソックリだ。
 
中速のツキは良い。40〜70km/hくらいでスロットルへの追従が良くなった。
また、この速度域で回転が軽快である。解体屋へ部品漁りにいく途中のR246で
流していて楽しかった。
 
高回転は期待していた程は伸びない。大台に乗るにはやはり長い直線が必要だ。
やっぱりマフラー出口かなぁ?
 
 
ところで、 ナンチャッテF.A.I.S.を導入したころから、プラグの焼けが妙である。
半面ともう半面で焼け色が違うのだ。以前からこの傾向はあったのだが、最近顕著である。

片方マッシロ、もう片方マックロでまるでアシュラ男爵の顔みたいだ。白+黒で灰色?
焼き付きの兆候は出ないので空燃比は薄くないはずだが、最近の燃費低下と関係あったりして。
P000358s.jpg こっちはマックロ
 
 
 
 
 
 
 
P000359s.jpg こっちはマッシロ
 
 
 
 
 
 
 

さて、どうしようか

とりあえず、次回の予定であるベルトガイドローラーを取りつけて2タンクほど走ってみて燃費を
見てみようと思う。
そんなに劇的な変化はないだろうが、ミッションケース内側に付くベルト擦過痕を見ると、
このコスり摩擦を転がり軸受けでフォローするのは無意味なことではあるまい。
 
そのうえでDAYTONAマフラーの出口拡張工事に着手してみよう。
なんちゃって、もう拡張に使うサイレンサーを解体屋で買ってきちゃったんだけどね。
P000357s.jpg NSR250のサイレンサー。\2,000だった。
膨張室付けても同じ値段だったけど、
使いようがなかったのでサイレンサーだけ
もって帰ってきた。
 
 
 
 
 
 
 
それでは次回、 ベルトガイドローラー
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