焼き付き完全死亡

改造レシピ一覧

プーリー、ボアアップ、ハイギア、マフラーとたてつづけにスペシャルパーツを投入したが、
加速はどんどん良くなるものの、最高速だけはなぜか95km/hで頭打ち。
 
なにをやっても90km/hくらいで吹けきってしまって、それ以上伸びる気配がない。
まさかとは思うがリミッターの存在さえ疑ってしまう今日このごろ。
 
ここまで来てしまったのだから、もうトコトンまでやってみよう。
リミッターが入っているなら(そんなもの入ってるワケない)C.D.Iを交換してみよう。
現時点で入手可能なC.D.IはDAYTONA製。イチマンエンもするんか。
でももう改造ジャンキーというか物欲ジャンキー状態なので購入しないと気が済まない。
 
事前のweb探索で、DAYTONAのC.D.Iを装着後にデトネーション(ピストンに風穴が明いたり
プラグが溶けたりする現象)が発生する報告を何件か目にした。
もっとも、どの報告も排気系の変更と抱き合わせなのでC.D.Iのせいかどうかは
はっきりしない。
すくなくとも、C.D.I交換でリミッター解除という話だけは出てこなかった。
 
ただ、「上り坂で減速しない」とか「中、高回転域でピックアップ向上」などのインプレッションは
出ていたので、購入したいなという気になってくる。
ていうか買わなきゃ気が済まないんでしょ。奈落の底まで落ちてごらんなさいな。
 
 
 

DAYTONA製C.D.I装着

デッケェ〜。どこに着けろっていうんだよ。
ナイロンバインダ(インシュロックなんて呼ばれたりもする)が付属してるけど
入らねーじゃん。ま、カウルの中だから落ちはしないか。
(そう、カウルさえ着けていれば落ちはしなかった)
 
プラグを差し替えてカウルを着けなおせば装着終了なので画像はない。
 
 

走ってみると

なるほど、全回転域で体感できる程度のパワーアップがある。
“上り坂で減速しない”のはウソではなく、いままで吹けきりはじめていた回転域でも
「まだ回りますが?」という感じ。
 
デトネーションがコワいのであまり回転は上げずに、そのころ知ったZOILというケミカル用品
によるシリンダ/ピストン表面の改質処理を地道に続けた。
 
 

とうとうその日は来た

ZOILは2ストオイルとしてオイルタンクに投入し、1本使い切った時点で改質処理終了。
(↑ウソ。訂正記事は<こちら>)
1本450ccなので200kmも走行すると赤ランプが点きはじめる。
 
3/6、この日は朝から春めいた陽気で、予想最高気温は20℃とのことだった。
赤ランプも点きっぱなしとなり、そろそろ改質処理も終盤だ。
暖かいので横浜方面へブラリとバイクを走らせた。
 
帰路に入ってR1子安付近、「そろそろいってみましょうか」と思い立ち、青信号にて全開。
「うーん、やはりナカナカの加速」などと思いつつ伸ばしていると、70km/hあたりで突然
焼き付き症状で機関停止。
 
終わった。
路肩に寄せてセルを回すと、いつもより勢い良く回るが再始動する気配はない。
ちょうどプラグを抜いたままセルを回したような回り方。
不整爆発の様子もないので圧縮抜けというわけでもなさそう。「火が飛んでない」という
感じだ。
 
押し歩きを始めてすぐ、ホンダWing店が目に付いたので、店に入りアンちゃんにプラグレンチ
を貸してくれないか交渉する。原因がわからないんじゃ修理依頼のしようもない。
デトネーションを起こして、恐らくプラグヘッドが溶けているのだろうと思ったので
それを確認してからプラグを交換してもらおうと思ったのだ。
ところがアンちゃんは「工具は客には貸せない」ときた。
「じゃ、工賃払うからプラグを外してくれ。プラグが死んでたら交換してくれ。」というと
「ウチに適合するプラグがあるかどうか分からない。プラグなんて何種類あると思ってんですか」
だと。プラグ穴は規格で統一されてるから高ささえ合えば入るんだよ。
家まで走れればいいのだ、そうすればオマエの手なんか借りずとも復旧できるのだ。
と考えると、こんな、客にグチをこぼすような整備士と話を続ける気も失せ、
「じゃ、結構です。」と店を出て家まで押し歩く決意をした。
 
 

それでも春の日差しは良いもので

家まで10kmはあるだろう。天気がよいのが不幸中のさいわい。
途中パジェロミニに乗ったオニーチャンに声をかけられる。大学生だという。
GrandAxisに乗ってるんだそうで、最近速度低下に悩んでてマフラー変えようと思ってる
んだって。みんなおんなじことで悩んでるんだね。
私のAxisに着いてるDAYTONAマフラーが気になってるようだったが、「ノーマルよりはいい」
「マフラーより先にベルト新品にするかプーリー換えれ。」と言ってやると
「そうですかぁ」と去っていった。
 
R1をそれて最短コース、鶴見川の河川敷をひたすら押し歩く。
最近天気が悪くて家にこもりがちだったのでちょうど良い日向ぼっこになった。
重かったけど。
 
結局家まで12km押して帰るあいだ、何度か再始動を試みたがエンジンが息を吹き返す
ことはなかった。
 
 

エンジン解体。原因わからず。

ようやく家に辿りつき、夕飯前にシリンダ分解。
心配していたプラグは意外や無傷で、夕飯(つうか晩酌)食べながらしげしげと
シリンダ/ピストンを眺めるも、再始動できなくなるほどの損傷は見当たらない。
こんな状態 でも元気良く動いていたエンジンが今度は始動不能とは....
点火系?C.D.Iが飛んだのかな?もうよく分からん、寝よ。
 
 

シリンダ交換

翌朝、ノーマルシリンダ/ピストンに組替えてセルを回すと、あっけなく再始動。
DAYTONAとノーマルと、C.D.Iを入れ替えても問題無くエンジンは回る。
いよいよもって原因不明。
 
原因不明とはいえ、シリンダ組替えたらエンジンが動いたのでシリンダ直すほかあるまい。
こんなこともあろうかとシリンダ購入時にオーバーサイズピストンが手に入るか確認して
おいたので、YSP新目白に持ち込んでボーリングしてもらおう。
 
で、YSP新目白にシリンダもちこんだところ、オーバーサイズピストン無いだって。
話ちがうじゃん。
そのかわり、定価\35,000のところ\20,000で新品キットに交換するとのこと。
(そのころはまだキタコボアアップがなかった)
 
たとえピストンがあったとしても、店長曰くボーリングとピストンで\16,000はかかるというし
ボーリングするとなるとしばらく待たされる上またここ目白までエッチラオッチラこなきゃならん。
\4,000割増だけど、即日新品お持ち帰りは魅力だなぁ〜。乗った。
「一回だけだよ」っていうけど、今度同じことになったら別の買うさ。
 
 
商談成立後も店長がいっしょにシリンダ眺めたり焼き付き発生時の状況を考えてくれたりしたが、
原因まったく分からず。
ま、原因を知りたいという心があるところはWingの整備士とはだいぶ違う。
 
 

C.D.I.紛失。ドジだねぇ。

YSP新目白からの帰り道。
この日は実は右サイドカバーを外して家を出たのだ。
C.D.IをDAYTONA製とYAMAHA純正に繋ぎ換えて走ってみたかったから。
行きはDAYTONAでいったんだけど、帰りは純正で帰ってきたのだ。
う〜ん、やはりDAYTONAのほうがノーマルシリンダでも全体的にトルクフルだなぁ。
それより、なんじゃこのフニャフニャの加速は。ノーマルってこんなだったっけ?
DAYTONAのC.D.Iに繋いでもボアアップの加速には遠く及ばない。
もうノーマルシリンダには戻れんなぁ。
 
などと考えながら、途中で止まって再び純正C.D.Iに繋ぎ換えて帰宅した。
そしてC.D.I部を覗き込んで、もう頭の中まっ白。
DAYTONA-C.D.Iが無いのである。C.D.I使用時はカプラーが繋がっているので、
本体固定用のナイロンバインダから外れても、ハーネスにぶら下がって止まっただろうに
純正C.D.Iに繋ぎ換えて、ナイロンバインダ一点吊りになってるときに抜け落ちたのだ。
 
もう、今日は何もしないで酒飲んで寝るのである。
 
 

新品シリンダ装着

翌朝、気を取りなおして新品シリンダに対面する。
このころから、今回のチューニング(デチューニングとのウワサもある)記録を
webに上げようと思い始めていたので、さっそくノーマルシリンダとの比較写真などを
撮ったりして、まずは冷静に作業開始。
 
P000110s.jpg 左がノーマル。右がFENG-MINGシリンダ。
掃気ポートへつながる流路がシリンダ/クランクケース接合面で
FENG-MINGのほうがノーマルより広い。
もともとBW's用のボアアップシリンダなのだが、BW'sはG-Axisより
ここが広いのかな?
 
 
 
今回は、前回みたいなピストンの気休め加工などは行わずにストレートに組んだ。
圧縮を上げすぎて高回転がスポイルされている疑いがあったので、シリンダベースガスケットを
一枚余計に入れて腰上全体を底上げ。シリンダヘッドは1.7mm面研してあったので、今回
ガスケットで0.5mm戻して1.2mm面研と同等セッティングとした。
 
webを探索しても1.7mmも削った人は見当たらなかったので、若干不安でもあったのだ。
 
 

こんどはすこしおとなしく

シリンダ組み上げてから、再びZOILコートを兼ねて慣らし運転。慣らし運転距離は200km。
少ないと思われるかもしれないが、レーシングマシンは距離を稼ぐのではなく70%くらいの
負荷をスムースに掛けてサーキット走行をしてアタリを取るのだそうだ。
距離をかけて慣らしをしても焼き付くときは焼き付くからね。
 
でも、しばらくは最高速アタックとかはおあずけ。マフラーもノーマルにもどして
少しおとなしく乗ろうと思う。
 
圧縮戻しで心配していたトルクの減少は体感できるほどではなかった。1.7mmは削りすぎなのだ。
 
 
次、 クラッチ加工第二回目→
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