ノーマル変速機は出足は鈍いし、中速でトルクの谷があるし、実用上はイマイチの感が強い。 50km/hからの加速は心地よいが、それも70km/hまで。 高回転を伸ばそうとしても、どうしても80km/hそこそこまでが限度のようだ。 中速のトルクの谷で真っ先に思い当たったのは、プーリーの回転バランスの破たん。 ちょうど、ノーマルプーリーヤスリ加工に失敗したときに発生する症状によく似ていたからだ。 セカンダリースライディングシーブをYAMAHA他機種のものに交換すると直るという報告はあるが、 どのみちプーリーの変速域のワイドレンジ化作業は必要になる。 手削りという手もあるが、あれがけっこう疲れるのだ。 できればスペシャルパーツメーカーのプーリーを買って、ぽん付けで済ませたいところである。 と、いうわけで上野のパーツショップへGO! 上野のコーリンミニバイク館にあったのはカメレオンファクトリーとキタコの2社。 この他にも市場に出回ってるものでは、マッロシ、NRマジックなどがある。 マロッシは見た目がハデなのでコーリンに置いてあったら買っちゃったかもしれない。 ただし、マロッシはウェイトローラ(以下WR)が独自形状で他と互換性が無い。 カメも外径18のWR(Axisの純正品と同じ)との店員の話。 キタコは従来のYAMAHAの標準径φ15のWRを使ってるので、セッティング変更用のWRの 入手性がよい。 というわけで、セッティング変更の幅とフィクストシーブ付きという点に惹かれてキタコ製に決定。 ついでにカメの強化Vベルトも購入。カメのベルトは純正より長さ、幅とも若干大きめに作ってあって 高速の伸びがよい。純正ベルト磨耗で交換の際はカメ製に変えてしまおう。 | |
買ってきてイキナリだけど、フィクストシーブのボスを削り落として、 高速型に振る。 シーブを旋盤に咥えて念入りに振れ調整を行う。 800rpmくらいで主軸を回転させて、回転中のシーブ最外周付近の 円錐面にしずかにマジックの先端を当てる。 マジックのインクがシーブの円錐面に均等に付くようになるまで プラハンでコンコン静かに叩きながら調整する。 |
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調整が済んだらあとはイッキに1mm削る。 |
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プーリー取り外しの光景。 この専用レンチはキックスタータのドグクラッチにはめて使うもの。 以前使っていたオイルフィルターレンチはプライマリシーブの大径化で 使えなくなってしまった。 |
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ノーマルプーリーのスライディングシーブ裏側。 回転バランス調整のためのドリル穴が見える。 いちおう回転バランスは取ってあるのに トルクの谷がでるということは WRガイドウェイの高さが揃ってないということか? |
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純正WR。4000km近くも走ったのに全く偏磨耗がない。優秀優秀。 |
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フィクストシーブのボスを1mm削り落としたということは、 プライマリプーリアセンブリ全体が車体中心側に1mmずれたことになるので ズレをキャンセルするためセルクラッチとランププレートの間に 0.5mmのスペーサを2枚はさむ。ちなみにスペーサの出所は不明。 ジャンクパーツのダンボール箱の中にあったの。 |
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WRはとりあえず付属してきた10gを使って様子を見てみる。 |
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トルクの谷は?これはキレイになくなった。発進から60km/hまでスムースに伸びていく。 フィクストシーブのボス削り落としによる発進加速の低下はない。 削らなければもっと鋭いダッシュになったということか。 最高速は?90〜93km/hくらい。平坦路、上体伏せ無し。100km/hの大台には乗りそうもないし、これ以上高速型に振っても絶対的パワーが足りない。 プーリー交換ではこのくらいが限度だろうか。 総括トルクの谷がなくなっただけでも十分評価したい。最高速もそれなりに上がったので、プライマリプーリーはこれで行こうと思う。 次は石垣島でこけたときに壊したカウルの交換。買って取っかえるだけなので省略。 アッパー、フットレスト、レッグシールド、同裏側でしめて\25,599なり。 部品を注文したYSPで台湾製ボアアップキットの存在を知る。 焼き付きが多いらしく、店としてはお勧めできないといってたが、もちろん買うさ。 で、カメのハイギアは別に危険な部品でもないので、取り寄せてくれるとのこと。 ボアアップの様子を見てからにしたかったが、どうせいつかは買いそうだったので注文した。 次のレシピ、ボアアップ→ |
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